臨床医からの質問に答える
二次元(2D)断層心エコーを用いたスペックルトラッキング法で何がわかるの?
関根 綾子
1
,
渡邉 崇量
2
1岐阜大学医学部附属病院検査部
2岐阜大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.146-150
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
スペックルトラッキングって何?
スペックルとは,超音波の波長より短い構造物によって後方散乱した超音波の干渉によって作られた像で,心筋のスペックルパターンをフレームごとに追従(トラッキング)することにより心筋の移動距離や移動速度を求めることが可能である.近年の心エコー図装置は,二次元(2D)断層心エコーを用いたスペックルトラッキング法で心筋ストレインを自動演算することが可能となった.
ストレインとは,組織の変形あるいは歪みを意味する.心エコー図検査のストレインとは,局所心筋の変形,すなわち1心周期における局所心筋の伸び縮みを表す指標である.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.