腹部エコー像のPitfaill【最終回】
コントラスト分解能—スペックル(Speckle)について
松田 正樹
1
1都立墨東病院消化器内科
pp.1713-1715
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209206
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
図1の如く肝臓の管腔物を除く腫瘍Aおよび肝実質Bの超音波像をみると,ブツブツした粒状の画像が得られる.これはスペックル(Speckle)といわれるもので,肝実質内,腫瘍内の波長により小さな微細構造からの超音波散乱波の合成によつてできるパターンである.超音波画像を読む場合,このスペックルの現われ方で現実の診断がなされる場合が多い.
さて,この散乱波を述べる前にエコーの反射について復習しておこう.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.