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造影超音波検査における臨床検査技師の役割—タスクシフト/シェアで変化した技師の業務
山本 幸治
1
1済生会松阪総合病院臨床検査課
pp.38-41
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209210
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済生会松阪総合病院におけるタスクシフト/シェア業務の推進
済生会松阪総合病院(以下,当院)では2021年9月にタスクシフト/シェア業務を推進するため,看護師の特定医行為,臨床検査技師・診療放射線技師・臨床工学技士の業務拡大に関して病院長ら幹部3役が参加する委員会が開催された.委員会では,臨床検査技師に新たに法改正で認められた10行為と現行制度下で実施可能な業務が推進された.その中でも,造影超音波検査の業務については業務体制を整えた上で実施可能と考えられるため,臨床検査課(以下,当課)内で実現に向けてプロジェクトチームが結成された.
タスクシフト/シェアについては,当課スタッフには早期から国の示す方向性や動向の進捗状況を全体カンファレンスで随時周知することで,理解を深めることやモチベーションを高めることを行ってきた.当課では,これまでに患者への検査説明や病棟採血,検体採取などの業務を積極的に実施してきており,今回の新たな業務を推進するにあたっては,スタッフから侵襲を伴う業務についての不安が多少聞かれたが大きな問題はなくおおむね理解が得られている.また,新たな業務を推進するための準備として,課内で活動するスタッフが中心となって業務の効率化に取り組んでいる.現在,皆が積極的に厚生労働大臣指定講習会を受講し,2023年10月現在33名が研修を修了している.
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