特集1 医師の働き方改革に伴うタスク・シフト/シェアと臨床工学
タスク・シフト/シェアへの取り組みと課題 ①鏡視下手術関連業務 【タスク・シフトされる側】実施に向けての課題
関川 智重
1
1四谷メディカルキューブ 医療技術部 臨床工学科
キーワード:
スコープオペレータ
Keyword:
スコープオペレータ
pp.29-34
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000001148
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鏡視下手術はさまざまな原理と特徴をもった医療機器と滅菌された器具や器材を組み合わせた複雑な構成で手術が進行する.
モニタを通して手術の全体を把握するため,モニタや光学機器の不具合は致命的である.安全で円滑な鏡視下手術を行うためには,臨床工学技士が手術室の医療機器の保守管理体制を構築し,清潔野においても手術の流れに対応し,デバイスの点検を行い術中のトラブル軽減に努める必要がある.さらには,医師との信頼関係を築き十分な情報共有を行い,スコープオペレータとして執刀医の目となり良好な手術視野の確保ができる体制の構築は,チーム医療の安全性と質を向上させタスク・シフトの効果が期待できる.
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