病気のはなし
サルコイドーシス
加治 正憲
1
,
山澤 稚子
2
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
2慶應義塾大学医学部臨床検査医学
pp.778-783
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209038
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●サルコイドーシスは,肺,心臓,皮膚,眼,神経など全身に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成する原因不明の疾患である.
●自然に軽快し治療を要さない症例から,肺および心臓の病変の進行によって致死的な転帰をとる症例まで,重症度はさまざまである.
●女性にやや多くみられる疾患で,かつては健診の胸部X線異常を契機に診断される症例が半数以上であったが,現在では有症状で病院を受診して診断される症例が半数を超えた.
●治療にはステロイドや免疫抑制薬が用いられ,進行性の肺線維化を伴う症例では抗線維化薬(ニンテダニブ)が使用される.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.