技術講座 生化学
標準液と検体試料間の色調の差
野本 昭三
1
1信州大病院中検
pp.60-61
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200487
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標準液と検体の間に色調の差があるという例は,臨床生化学検査の中ではしばしば見られることで,この現象を検査結果に響かせないようにすることがポイントになっている例は多い.
色調が異なる原因については一般に標準液が純粋な物質の単品または二三の混合物の溶液であるのに対し,検体はタンパクその他複雑な生化学的代謝物の混合溶液であることによることは一般の常識になっているが,これを実際の検査法(測定法)と関係づけて分類してみると,次のようにいくつか異なるタイプに分けることができる.すなわち,
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