技術講座 生理
心臓超音波検査—伝わるレポートの作成と伝達方法
大沼 秀知
1
1福島県立医科大学附属病院検査部
pp.612-619
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208712
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●計測値の羅列では診断につながりません.依頼内容から臨床医の“ここを見てほしい”を考え,どの評価法,どの画像が診断に有用か整理して心臓超音波検査(心エコー図検査)を進めましょう.
●“心エコー診断が身体所見と合わない”,“診断を裏付ける客観的数値などが記載されていない”,“特徴的な所見を満たしていない”,このようなレポートは信用されません.
●心エコー図検査で使用する計算式はさまざまな仮定や法則のうえに成り立っています.測定原理,測定限界を理解して正しいデータを報告しましょう.
●心機能の指標に絶対のものはありません.検査中/検査後に算出した値が修飾されていないか考える“クセ”をつけましょう.
●心エコー図とレポートは検査室の“モノ”ではありません.相手に伝わって初めて生かされる情報です.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.