病気のはなし
消化性潰瘍
木村 隆輔
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
pp.400-405
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208646
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Point
●消化性潰瘍の主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)感染と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である.
●治療薬の開発,原因の解明により患者数,死亡者数ともに減少している.
●内視鏡検査は潰瘍の活動性の判断,出血の予測や悪性腫瘍の鑑別などが可能であり,診断に有用である.
●出血,穿孔などの合併症にて予後不良となることもあるが,原因を取り除くことで再発をほぼ予防することができ,一般的に予後良好な疾患である.
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