病気のはなし
脳梗塞
海野 佳子
1
1杏林大学医学部脳卒中医学教室
pp.1210-1215
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208529
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Point
●脳梗塞は脳組織が虚血により壊死した状態で,病因や病態にはさまざまなものがあり,適切な治療のためには,臨床病型を判断する必要がある.
●脳梗塞かどうかの診断は臨床情報と画像検査により行い,脳梗塞の病因や病態の判断には検体検査や生理機能検査の情報が役立つ.
●脳梗塞超急性期には途絶えた血流を再開させる再開通療法が行えることがあり,適応や禁忌の判断には画像検査・検体検査が必要で,1分でも早く治療を開始できるほうがよい治療結果が得られる可能性が高くなる.
●脳梗塞急性期や慢性期には臨床病型を考慮した治療を行い,再発予防には抗血栓薬(抗血小板薬,抗凝固薬)内服と基礎疾患の管理が重要である.
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