増刊号 病態別 腹部エコーの観察・記録・報告書作成マスター
はじめに
八鍬 恒芳
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1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
pp.933
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208483
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腹部エコー検査は,観察する臓器が多く広範囲の走査が必要です.消化器領域の肝・胆・膵・脾のみならず,腎・膀胱の泌尿器領域および子宮・卵巣などの婦人科領域,さらに消化管領域や大動脈などの血管領域まで,多領域にわたる観察を行い,リアルタイムに病態を推測しながら検査を進めていく必要があります.
病態に則した腹部エコー検査をマスターするには,有意所見と思われる画像に遭遇した際,一般的な検査手順だけでなく,病態に則した「プラスα」の検査手技および,必要な画像を精度よく効率的に記録する方法を習得することが肝要です.また,その後さらにレベルアップするためには,遭遇した病態を深く理解するための知識習得(勉強)が欠かせません.
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