ワンポイントアドバイス
心不全患者におけるL波の発現様式とその意義
正井 久美子
1
1兵庫医科大学病院循環器・腎透析内科(超音波センター)
pp.614-615
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208390
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
心エコー図検査でパルスドプラ法を用いた左室流入血流速波形は,心不全診療において重要な評価項目である.通常は拡張早期のE波と心房収縮期のA波の二相性であるが,拡張中期,E波とA波の間に順行性のL波を認める症例がある(図1).正常例でも徐脈の際にL波を認めることがあるが,心不全患者におけるL波の意義と発現様式について述べる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.