増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門
4章 知っておくべき研究TIPS
—知らないと怖い! 知的財産①—研究の新規性と特許申請フロー
春名 真徳
1
1ユニアス国際特許事務所
キーワード:
新規性
,
進歩性
,
サポート要件
,
先行文献調査
,
国際出願
,
PCTルート
,
パリルート
Keyword:
新規性
,
進歩性
,
サポート要件
,
先行文献調査
,
国際出願
,
PCTルート
,
パリルート
pp.936-942
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208107
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医療分野での特許出願の有用性
近年,大学や病院の研究者と,企業とが共同研究を行い,その成果を特許出願する事例が増加している.研究者としては,研究成果を試薬や治療薬として実用化したいとの思いがあり,企業としては,そのような製品を他社に先駆けて販売し,市場独占したいとの狙いがある.研究成果を臨床に還元するという最終的な共通の目標のため,特許出願は研究者と企業とを結びつける手段となり得る.
もちろん,特許出願を行わずとも共同研究は可能である.しかしながら,特許出願を行っていること(あるいは,特許出願を前提としていること)は,企業として開発の方針を立てやすく,共同研究を先へ先へと進める原動力になり得る.
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