綜説
眼科における新規技術・薬剤開発と知的財産:前眼部編
武村 忍
1
,
羽藤 晋
1
1株式会社セルージョン
キーワード:
新規性
,
進歩性
,
産業上の利用
,
発明の保護
,
発明の利用
Keyword:
新規性
,
進歩性
,
産業上の利用
,
発明の保護
,
発明の利用
pp.1489-1494
発行日 2024年11月5日
Published Date 2024/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003937
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新規技術や薬剤の開発すなわちイノベーションは,膨大なリソース(時間,費用,人材等)を投入して生み出されるものであり,その過程では多くの試行錯誤や失敗も含まれる。多くの研究者らはこのように労力をかけて開発した新規技術を,自らの成果として学会や論文で発表しているであろう。学会や論文発表は,研究成果を広く共有し,他の研究者や専門家と議論してさらに技術を発展させていく場として非常に有益で重要な役割を果たすが,それだけでは社会実装は進まない。研究成果の公開から,商業化され市場に投入されるまでには技術移転,製品の量産開発,品質管理,臨床試験等の規制対応など,多岐にわたる実務的な課題をクリアしていく必要がある。知的財産(知財)はそうした開発を進めていくうえでのインセンティブの根幹を担っている。
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