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あとがき・次号予告
大楠 清文
pp.764
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207609
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この「あとがき」を4月1日に書いておりますが,新たな元号が決定されました.本号がお手元に届くころには,元号が平成から“令和”に改まり,新たな時代の到来に期待を寄せていることと思います.
さて,本号には「第65回臨床検査技師国家試験」の解答と解説が掲載されています.3月25日の合格発表によれば,新卒は4,002名が受験し3,462名の合格.合格率86.5%は昨年よりも4.0%低下しました.既卒を含めると3,620名の合格,合格率75.2%でした.合格された皆さまは4月から新年度を迎え,臨床検査技師としての第一歩を踏み出しており,まさしく,新時代の新社会人として期待に胸を膨らませているころではないでしょうか.先輩に教わりながら日常業務の修得に日々努力されていると思います.臨床検査の仕事は“知識”“経験”“技術”の3つを融合しながら,自分の技量を高める努力が一生涯続く“実践的な学問”だと思います.3つの融合を意識しながら努力を続けると“技術”が“匠の技”になり,患者診療にいっそう貢献できることでしょう.そして,臨床検査に従事しているからこそ得られる“喜び”と“やりがい”につながっていきます.「目の前の検体が,自分の一番大切な人から採取されたものだったら……」あるいは「目の前の患者さんが,自分の一番大切な人だったら……」と常に原点回帰でこれからの社会人生活を過ごしていただければと願っております.
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