病気のはなし
胃癌
江郷 茉衣
1
,
小田 一郎
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
pp.514-518
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207198
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Point
●胃癌の原因は生活習慣に加えて,ヘリコバクターピロリ菌の持続感染が指摘されており,ヘリコバクターピロリ菌の感染者に対しては除菌療法が推奨される.
●わが国で胃癌は最も罹患率の高い悪性腫瘍であり,男性で最多,女性では3位である.人口の高齢化に伴い罹患者数は増加傾向を示しているが,以前に比べると死亡率は低下傾向にある.
●今日わが国で発見される胃癌のほぼ半数が早期胃癌であり,そのうちリンパ節転移の可能性が極めて少ない早期胃癌は内視鏡治療が可能である.Stage Ⅰの5年生存率は97.3%であるのに対し,遠隔転移を認めるStage Ⅳの進行胃癌の5年生存率は7.3%である.
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