増刊号 感染症クイックリファレンス
薬剤
βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン
前田 真之
1
1昭和大学薬学部臨床薬学講座感染制御薬学部門
pp.352-353
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207144
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スルバクタム・アンピシリン(sulbactam・ampicillin:SBT/ABPC)
◎作用機序
①ABPCは,細胞壁(ペプチドグリカン)の合成酵素であるペニシリン結合蛋白(penicillin-binding protein:PBP)のトランスペプチダーゼ活性部位に結合し,酵素活性を阻害することにより細菌細胞壁の生合成を阻害する.
②SBTは,細菌が産生するβラクタマーゼに結合し,不可逆的な阻害作用を示す.また,細菌のPBPへの結合能も有している.
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