技術講座 生理
下肢静脈エコー—深部静脈血栓症を見逃さないために
浪崎 秀洋
1
1産業医科大学病院臨床検査・輸血部
pp.1142-1147
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206962
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Point
●緊急の場合,肺塞栓症の合併を先に評価する.下肢腫脹があれば患側の中枢よりアプローチする.
●静脈の描出は動脈を手掛かりにして検索する.描出困難な症例は体位変換が有効になることがある.
●静脈圧迫法とミルキング法を行う前に,必ず断層法とカラードプラ法を用いて血栓検索を行うべきである.
●血栓を描出し得たならば,①存在範囲,②可動性(浮遊血栓の有無),③病期(急性か慢性か)を判断し,臨床に報告するよう努める.
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