連載 人の心に寄り添う医療人になる・12
一瞬の無限—いまここにある「いのち」・3
戸高 雅史
1
,
山藤 賢
2
1野外学校FOS
2昭和医療技術専門学校
pp.1256-1265
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206693
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「死」の捉え方
編集室:「いのち」「生きる」そのようなキーワードの話になってきました.率直になりますが,戸高先生にとって,死とはどのようなものですか?
戸高:好き好んで限りなく死のにおいがするところに身を置いて,逆に生を,いのちを実感したり,自分のいのちを輝かせてきたので,普通の方とはかなり考え方,感じ方が違うかもしれないですね(笑).限りなく死の近くに行くんですけど,でも死のことは全然わからないし,とことん避けたいし,怖いんですね.でも,この怖さがなくなることが,一番怖いと思うんです.怖さがあるからこそ,生きようとする感覚と反応が生まれるのかと思うんですよね.決して死を恐れない,というようにはなりたくないです.
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