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あとがき・次号予告
矢冨 裕
pp.732
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206560
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本年4月に発生した熊本地震から,間もなく2カ月が経過しようとしています.徐々に復旧活動が進み,また一連の地震後に中止されていた熊本城のライトアップが再開されたりと明るいニュースも届きますが,被災地はまだまだ大変な状況が続いており,あらためて,被災された方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに,一日も早い復興をお祈りいたします.
今回,全国から多くの支援活動が展開されましたが,臨床検査も例外ではありませんでした.臨床検査の関連学会・団体を中心にさまざまな支援が速やかになされ,被災地の医療支援に貢献したと理解しておりますし,これには,東日本大震災のときの支援活動の経験が大きかったと伺っています.本号の「オピニオン」の「災害と支援」に過去の事例から学ぶことの重要性,災害医療教育に関する提言があり,かみしめて読ませていただきました.地震に限らず,災害時の対応を平時から考えておく必要性は常にいわれていることですが,臨床検査も例外でないこと,認識を新たにいたしました.臨床検査に携わる者として,今回の被災地での検査の状況とそれへの対応・支援を検証し,将来の災害時の的確な臨床検査のあり方に資する努力が重要と思います.
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