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あとがき・次号予告
矢冨 裕
pp.902
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207306
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そろそろ梅雨入りという時期にこのあとがきを書いています.本号がお手元に届く頃は,梅雨は明けているでしょうが,猛暑がどうなっているか心配しています.読者の皆さまにおかれましてはお元気にご活躍されておられることをお祈りするばかりです.
さて,2018年2月号のあとがきで,検体検査の品質・精度の確保を盛り込んだ医療法等の一部を改正する法律が2017年6月7日に成立し,公布後1年6カ月後,つまり2018年のうちには施行されることを書かせていただきました.2017〜2018年にかけて開催された厚生労働省の計5回の検討会において具体的な基準が議論され,その取りまとめた内容も公表されました.ここでは,紙面に限りがあり検討会の詳細は書けませんが,医療機関を含め,検体検査の品質・精度を保つための基準が法令上定められることの意義は極めて大きいと考えられます.この法令改正はゴールというよりスタートラインであり,今後,多くの課題を解決していかなくてはいけませんが,サンプリングを含めた検体検査のプロとしての臨床検査技師の果たす役割はますます大きくなると思います.もちろん,検査の品質・精度を保つという観点では,生理検査を含めた全ての検査に通じることでもあります.ぜひ,読者の皆さまには,医療の根幹をなす臨床検査の原点を再確認していただければと思います.また,その際に,本誌がお役に立てることを願うばかりです.
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