技術講座 微生物
—step up編—カプノサイトファーガ感染症の検査法
竹川 啓史
1
1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部
pp.300-305
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206398
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Point
●日和見感染で検出されるのは,ヒト由来のCapnocytophaga spp.,およびイヌ,ネコの咬傷・搔傷によるC. canimorsus,C. cynodegmiである.特にC. canimorsusは致死率が高い.
●血液培養陽性の培養液を用いたグラム(Gram)染色と,菌種特異的PCRで早期診断が可能である.
●血液培養のサブカルチャーは,培養期間を長めに実施する.培養期間の目安は,ボトルが陽性になった日数を最低限の期間にする.
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