技術講座 微生物
—step up編—劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発症メカニズムと検査
阿戸 学
1
,
池辺 忠義
2
1国立感染症研究所免疫部
2国立感染症研究所細菌第一部
pp.40-46
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206315
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Point
●劇症型溶血性レンサ球菌感染症は,いったん発病すると急速に進行し,ショック症状,多臓器不全などを伴う,致死率の高い重篤な感染症である.
●劇症型溶血性レンサ球菌感染症分離株は,特定の転写因子に遺伝子変異をもった結果,複数の病原性因子の発現を増強させ,生体防御を回避する.
●早期診断と早期治療が救命の鍵であり,検査室と臨床の密接な連携が重要である.
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