病気のはなし
急性糸球体腎炎(A群溶連菌感染後)
堀越 裕歩
1
1東京都立小児総合医療センター感染症科
pp.1260-1264
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206277
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Point
●急性糸球体腎炎の原因の多くは,A群溶連菌感染後の免疫学的な機序によって起こると考えられている.
●3〜12歳の小児に多い病気で,血尿,蛋白尿,高血圧,浮腫などを呈し,コーラ色の尿などの症状がある場合,急性糸球体腎炎を疑う.
●検査所見では,尿検査の異常に加えて,血清の補体値のC3低下が特徴的であり,回復とともに補体値は回復してくる.
●小児では,一般に生命および腎機能の予後は良好の疾患で,多くの症例は安静,水分や塩分制限などで自然に寛解する.
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