技術講座 一般
尿路感染症疑い患者における尿試験紙法の見方と考え方—細菌反応が陽性のとき
大沼 健一郎
1
1神戸大学医学部附属病院検査部
pp.1120-1127
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206231
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Point
●尿路感染症は急性感染症の中でも発症頻度の高い感染症であり,重症化により敗血症にも進展するケースがあるため,早期診断と早期治療が重要である.
●尿試験紙による白血球や亜硝酸塩の検出は尿路感染症のスクリーニング検査として位置付けられているが,偽陽性や偽陰性が生じやすい検査である点に留意しなければならない.
●尿路感染症における薬剤耐性菌の分離頻度は増加傾向にあり,早期に適切な抗菌薬の選択を行うため,尿試験紙や尿沈渣検査による細菌尿の証明および検体の品質評価は有用である.
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