Laboratory Practice 〈生理〉
呼吸機能検査の標準化に向けて
井上 真由利
1
1愛知医科大学病院中央臨床検査部
pp.640-648
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205983
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
正確な呼吸機能検査を実施するためには,被検者の理解と協力が不可欠である.また,検査担当者の知識と技術によっては,検査の進め方や評価方法に差が生じる.現在,呼吸機能検査に関する出版物として,日本呼吸器学会肺生理専門委員会編「呼吸機能検査ガイドライン」1)や一般社団法人日本臨床衛生検査技師会著「呼吸機能検査の実際」2)などが発行されている.今回,これらのガイドラインをもとに,呼吸機能検査の施設間差・被検者間差の是正を目的として,呼吸機能検査機器(以下,機器)の精度管理とメンテナンス,測定方法とポイント,検査結果の採択基準および結果の解釈について解説する.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.