病気のはなし
多発性骨髄腫
笠松 哲光
1
,
齋藤 貴之
1
,
村上 博和
1
1群馬大学大学院保健学研究科生体情報検査科学
pp.372-378
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205905
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Point
●骨痛,高カルシウム血症,貧血,腎機能障害などを認めた場合,多発性骨髄腫を疑い検査を進める.
●血清および尿の蛋白電気泳動を行い,M-peakを認めれば免疫固定法でM蛋白の型判定を行う.さらに骨髄穿刺,骨X線撮影を行い,診断確定する.International Myeloma Working Groupの診断基準を用いる.
●骨髄腫細胞は,CD19陰性,CD59陽性の症例が多い.染色体異常のなかでは,G-バンディング法による13q欠失,FISH法によるt(4;14),t(14;16),17p欠失は予後不良因子である.
●サリドマイド,レナリドミド,ボルテゾミブなどの新規薬剤によって生存は延長している.
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