技術講座 生化学
LDLコレステロール直接法
杉内 博幸
1
1熊本保健科学大学医学検査学科
pp.207-215
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205854
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Point
●低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)は,冠動脈疾患などの動脈硬化性疾患発症の危険因子であり,その測定は動脈硬化の予防,診断や治療に不可欠である.
●遠心操作などの前処理が不要で,汎用自動分析装置を用いて血清と試薬を混合するだけで簡単に測定できる方法を,直接法またはホモジニアス(同質性)法と呼んでいる.
●直接法は,原理的には糖化合物や界面活性剤などの低比重リポ蛋白(LDL)選択性を利用したもので,選択的可溶化法と選択的消去法がある.
●直接法は,多数検体の測定,検体量の微量化,測定時間の短縮(10分以内),測定精度の向上などに期待度は大きい.
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