けんさアラカルト
LDL-コレステロール直接法
荒木 秀夫
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部第2臨床化学
pp.214
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903360
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低比重リポ蛋白(low density lipoprotein;LDL)分画に含有されるコレステロール(cholesterol;C)は,LDL-コレステロール(LDL-C)と呼ばれ,その上昇は動脈硬化の危険因子となることが知られている.また,高脂血症の診断で従来から総Cの値が広く用いられてきたが,LDL-Cの値のほうが虚血性心疾患と高い相関が認められることが,厚生省特定疾患「原発性高脂血症」調査研究班報告書1)に報告されている.
現在,LDL-Cの濃度はフリードワルドの計算式を用いて算出されているのが現状である.その値は空腹時の総C,高比重リポ蛋白(high density lipoprotein;HDL)-C,中性脂肪の3項目の測定値から,次の式で計算される.
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