特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第1章:呼吸器
気 胸
鍋谷 大二郎
1
1琉球大学 第一内科
pp.553-557
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_553
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■問診
・突然の胸痛,呼吸困難,胸部圧迫感で受診するわかりやすい症例だけでなく,発症後数日経過してから受診する例や,無症状で偶発的に発見される例もある
・発症の契機はとくにないことが多いが,それらしいエピソードを聴取することもある
・受傷歴は必ず確認する(外傷性気胸は自然気胸とは別物で,外科の領域である)
・原発性自然気胸(PSP)か続発性自然気胸(SSP)かは治療方針に関わるため意識して鑑別する
・再発かどうかや,職業,妊娠の有無は外科的治療の適応に関わる重要な情報である
・気胸の家族歴がある場合や,若年~中年女性の気胸では特殊なSSPを意識する
・後の指導にも関わるため,喫煙歴も重要である
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