検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
心カテーテル法で何が分かるか
小松 親義
1
,
元山 幹雄
1
,
吉村 正蔵
1
1東京慈恵会医科大学第四内科
pp.776-780
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205370
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1929年,Forssmannにより始められ,その後Cournandらにより集大成された心カテーテル法は,循環器疾患の診断,治療に欠かせないものとなった.
経静脈的に右心系を検査する右心カテーテルと,経動脈的に左心系を検査する左心カテーテルに分けられる.また近年,Sonesらによって始められた選択的冠状動脈撮影法は虚血性心疾患の検査法として,我が国でも急速に普及してきた.更に,1970年,Swan,Ganzらにより,バルーンカテーテルが考案され,ベッドサイドで非透視下にカテーテルを肺動脈まで挿入し,治療による心機能の変化等を経時的にモニターできるようになった.
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