コーヒーブレイク
教育者としての専門家
I. S.
pp.592
発行日 1981年7月1日
Published Date 1981/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205350
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生理学,特に人体生理学を中心とする教室に入門したため,テーマの一つとして体力医学の領域の仕事をしながら現在に至った.自分で考えてもいわゆる自己矛盾と思っていることは,自分自身は全くスポーツが苦手で,体育といっても,毎日一万歩を歩くこととか,ときに水泳を楽しむことくらいしか,体のために良いことはやっていない.
考えてみると小学校,中学校と体育の時間は嫌いで,いい思い出は持っていない.原因の一つは先生にあったように思う.体育の先生はもちろん体育の専門家で,体力に優れていたし,クラスメートでも,生まれつき体の良く動く生徒が元気が良かった.当然と思って我慢して,早く時間の過ぎるのを待っていたが,今になって考えると,こんな教育は当然どころか,最悪の教育のように思われてくる.
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