マスターしよう検査技術
臓器写真の撮りかた
福島 辰郎
1
,
福田 利夫
1
,
中島 孝
1
1群馬大学医学部病理学第二講座
pp.1413-1418
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205217
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臓器写真は,医学,特に臨床医学の分野において,病態を正確に記録し,保存するのに不可欠である.最近,光学機器の進歩やその周辺器材の発達により,以前よりもより簡単に美しいカラー写真を撮ることができるようになり,正確な病態の記録・保存としての臓器写真の重要性はますます高まりつつある.
臓器写真が他の一般の写真と異なる点は,被写体である臓器や摘出材料が,写真撮影後,すぐに割を入れて検査されたり,一部を標本として採取されたりするため,撮り直しができないことである.加えて,スピーディーな写真撮影も要求される.臓器写真は,臓器本来の色調および形をよい条件で撮影し,記録することはもちろんであるが,最も大切なことは,病態を的確に記録することである.
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