書評
骨・関節X線写真の撮りかたと見かた 第7版
片山 仁
1
1順天堂大学
pp.1663
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101921
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ひとつの著書が第7版まで版を重ねることは,最近の医学関連の出版物にあってはそう多いことではない。本書を利用する人が多く,期待が高いことを物語っている。
本書は国内に限らず近隣諸国で翻訳されて利用されていると聞いている。本書は堀尾重治氏の努力の結晶であるとの一言に尽きるが,当然,版を重ねるにしたがって充実してきている。第7版ではMRIに関する記述がさらに追加されている。骨格系のMRIとなれば当然,脊椎・関節に重点が置かれる。第7版では特に脊椎に関する記述が充実しており,病的画像所見や臨床症状が要領よくまとめられている。堀尾氏は卓越した放射線技師長であった人であるが,本書をこのレベルまで引き上げた努力は並大抵のものではなかったはずである。その努力と勇気が内容に表れている。心から敬意を表したい。
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