感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[5]培養法
A 検体別培養法
6)髄液
石山 尚子
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.750-753
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205036
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■原因微生物
脳脊髄膜炎(髄膜炎)は,髄液所見(細胞数,細胞の種類,蛋白量,糖量など)により,化膿性,非化膿性に大別できる.
化膿性髄膜炎は一般細菌による髄膜炎の総称で,きわめて重篤で,適切な化学療法を早期に開始するために原因菌を迅速に決定する必要がある.原因菌は,年齢,手術後などの患者の背景により菌種が異なるので,患者の情報は検査上,原因菌の予想を立てるために必要である.
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