技術講座 病理
レクチン染色
阿部 倫子
1
1群馬大学医学部第二病理学教室
pp.157-160
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204858
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サマリー
赤血球凝集素として見いだされたレクチンは,一定の糖構造を特異的に認識し,結合する.その特性に注目し,細胞表面の複合糖鎖の検索や細胞機能の解析に用いられ,多くの報告がなされている.最近では,標識レクチン,抗レクチン抗体など市販品も多種にわたり,染色法もいろいろ考案されている.ここでは,通常の方法で作製したパラフィン切片によるレクチン染色法を二つ挙げる.また,レクチンと糖鎖の結合を観察するうえで留意すること,組織病理学への応用について述べた.
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