技術講座 血液
自動血球計数器で表示されるヒストグラムパターンの読みかた
巽 典之
1
,
津田 泉
1
,
瀬戸口 一恵
1
,
木村 雄二郎
2
1大阪市立大学臨床検査医学講座
2大阪市立大学中央臨床検査部
pp.151-156
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204857
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サマリー
自動血球計数器は,近年,飛躍的な発展を遂げ,多くの新しい情報をもたらしうるようになったが,その多くは,粒度分布ヒストグラムの測定によるものである.粒度分布は,白血球分類や赤血球大小不同などの従来は光顕下で観察されていた形態異常や,各種疾患のスクリーニングやフォローアップに利用することができる.さらに,粒度分布解析プログラムを付加することで,再検査の不要な正常検体と,用手法による再検査の必要な異常検体を区別し,検査の効率化・経済化を図ることが可能となる.本稿では,具体的な症例を示しながら,粒度分布の読みかたについて述べた.
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