技術講座 細菌
マイコプラズマの分離および薬剤感受性検査
須山 尚史
1
,
泉川 欣一
2
1長崎大学医学部第2内科
2佐世保市立総合病院内科
pp.1073-1077
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204678
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サマリー
マイコプラズマは自己増殖能を持つ最小微生物であり,ヒト・動物・植物に広く分布する.ヒト由来マイコプラズマはまれに分離されるものも含めて12種に及ぶが,病原性が確立されているものはMycoplasmapneumoniaeのみである.ヒトの呼吸器系から分離されるマイコプラズマはM.pneumoniaeに限らないため,M.pneumoniaeのコロニーの観察およびその同定に慣れておく必要がある.
本稿ではマイコプラズマの労離の実際,同定法およびその薬剤感受性検査などについてわれわれの行っている方法を紹介した.
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