技術講座 血液
白血球機能検査法
福原 幸子
1
,
兼田 瑞穂
1
,
柿沼 カツ子
1
1東京都臨床医学総合研究所炎症研究部門
pp.225-230
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204430
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サマリー
殺菌能に関連した白血球の機能検査として大別すると,活性酸素(O2-,H2O2)生成能,MPOに代表されるリソゾーム酵素活性,そして貪食能がある.活性酸素生成能はNBT反応でスクリーニングし,さらにNADPH酸化酵素活性を測定する.小児科領域では貧食能があってもO2-を生成できない好中球を持つ慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease;CGD)という先天性の疾病があり,重篤な感染症を引き起こす.またMPO欠損症や貪食能の異常症が報告されている.
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