Letter from Abroad 海外で活躍する日本の検査技師
難しいきれいな水の確保—スリランカ4
石原 美子
1
1国立医科学研究所
pp.1408-1409
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204360
- 有料閲覧
- 文献概要
十分機能してない日本援助の病院
私たち臨床検査技師6人は,いくつかの国内の病院を見学する機会を得ましたので,その様子をお知らせします.
私たちがまず見学したのは,日本の無償援助で完成した,スリジャヤワルダナ・プラ・ホスピタルでした.日本の大学病院を思わせる大きな建物です.TeachingHospitalとして建てられ,ベッド数は1000床あります.中で使用されている機器もほとんど日本製の近代的な病院です.一般にはスリランカの首都はコロンボと思われていますが,現在,コロンボ郊外のスリジャヤワルダナ・プラに遷都しています.ここに,新国会議事堂が建ち,首都も移ったのです.しかし,首都といっても広い水田や森林などの中にポツンポツンと民家が点在する,いたって寂しい所です.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.