技術講座 細胞診
細胞診3—診断
田中 昇
1,2
,
池田 栄雄
3
,
上野 哲夫
4
,
上野 喜三郎
5
,
大塚 重則
5
1相互生物医学研究所(BML)病理・細胞診センター
2日本大学
3千葉県がんセンター臨床検査部・細胞診
4相互生物医学研究所病理研究所
5BML・細胞診センター
pp.1203-1208
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204293
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今回は,最後として「診断」について述べる.
医療システムの中で診断という仕事は,法律によって医師のみにゆだねられた領域である.細胞診の「診」は診断を意味する表現である.しかしながら細胞検査士*たる者はその教育,訓練期間の過程で細胞診断に関する高いレベルの知識,能力を保持しているはずであるから,異常例については細胞検査士の意見,見解として記載したうえで細胞診のシステムに従って細胞診指導医*に提出し,その診定を受けるべきである.このことは,細胞検査士の能力,知識増進につながるものである.
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