技術講座 生理
アーチファクトと対応法4—肺機能
横山 雄一
1
1国立循環器病センター生理機能検査部
pp.817-821
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204178
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肺機能検査におけるアーチファクトは,心電図,脳波検査などに見られる,外部からの混入による電気的障害(交流障害,筋電図など)は少ない.むしろ人為的な原因によるものや,生体現象により発生するものが多く,それらは直接測定結果に影響を与える.
間接的に測定値に影響を与えるものとして,測定装置から発生するものがある.最近の測定装置は,測定回路や電気回路の複雑さにより,簡単に検査室レベルでの較正などができないため,経年変化による測定精度の低下や消耗品の機能低下により発生する.また,測定装置の特性を考慮に入れて検査法を選択することも必要である.今回は,日常行っている肺機能検査で発生したアーチファクトの主な原因と,その対応について述べる.
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