アーチファクト
血液—採血のアーチファクト
亀井 喜恵子
1
1日本大学板橋病院臨床検査部
pp.1102
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203219
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フィブリン塊や血小板凝集塊の白血球数算定への影響
小児や血管のつぶれかかっている患者など採血の困難な患者検体では,しばしば真の白血球と大きくかけ離れた値を算出する場合がある.原因を調べてみると,肉眼的にはなかなかキャッチしにくい細かいフィブリン塊や血小板の凝集塊を多く認める.これらは白血球希釈液の中で白血球と同じくらいの大きさの粒子となる場合があり,白血球として加算され算定上大きな誤差の要因となる.
Coulter SP-Ⅲでは粒度分布図を表示するため,このような検体は分布図よりある程度チェックでき,計算板などで再検することが大切である.
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