臨床生理検査と技術 Ⅴ 脳波検査
[2]脳波記録計の構成
鎗田 勝
1
1日本光電富岡(株)第一技術部
pp.530-533
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204095
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脳波検査室
脳波検査室は電気的シールドをした静かな室であることが望ましい.電気的シールド能力は環境にもよるが,おおよそ60dB(デシベル)あればよい.設置場所は,近くに高圧配線や大電力を消費する機器,トランス,エレベーターなどから離れた場所がよい.隣室のみでなく,上下の室の設備にも注意する必要がある.放送局のアンテナが近くにある場合は,障害を受けるおそれがあるから,技術者に相談したほうがよい.室内の照明は金網などでシールドすることが必要である.特に調光式の場合は交流障害を発生しやすいので,シールドは不可欠である.床材は静電気を帯びない,多少導電性のある材料を使用する.カーペットを敷く場合も同様である.ベッド,椅子は木製がよい.電源コンセントはラインフィルターを入れておくのが望ましい.
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