検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
NCCLS標準法1—一濃度法
森 伴雄
1
1三井記念病院中央検査部
pp.324-330
発行日 1987年4月1日
Published Date 1987/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204038
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薬剤感受性検査は感染症治療薬の適切な選択のために欠くことのできない検査で,簡便性,経済性に優れているディスク法(ディスク拡散法)が,現在もっとも広く行われている.しかし,わが国には標準法がいまだになく,個々の検査室において種々雑多な方法が用いられており,多くの検査室では精度管理も十分なされていないのが現状であろう.近年,検査の標準化および精度管理の必要性が高まり,1985年12月にNCCLSの標準法,つまりKirby-Bauer法に準じた一濃度ディスクが3社から市販されたので,この標準法について日常検査への導入に際しての注意点を述べる.
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