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EIA法による凝固因子定量
福原 延樹
1
1三越厚生事業団三越診療所検査室
pp.252-253
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204018
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凝固因子の定量は今日,目的の凝固因子の欠乏血漿を用いる方法が一般的である.正常人混合血漿の希釈系列を作製して,それぞれ欠乏血漿と混和し,活性化部分トロンボプラスチン時間などの一段測定法を用いて欠乏血漿に対する補正効果曲線(検量線)を作成し,被検血漿が欠乏血漿をどの程度補正するかを%で表示する.凝固因子の生物学的活性を利用して測定しているわけである.
エンザイムイムノアッセイ(EIA)は免疫学的測定法であるから凝固因子を抗原としてとらえ,結果は抗原蛋白量として測定される.EIAはEngvallら1)により紹介されて以来,微量血中成分の定量法としてもっとも利用されているラジオイムノアッセイ(RIA)に代わり得る方法として登場した.RIAのように特別な施設を必要としない利点から,急速に進展しつつある測定技術2)である.
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