形態学的検査と技術 血液と病理
病理
【11】前立腺の検査法
矢谷 隆一
1
,
白石 泰三
1
1三重大学医学部病理学教室
pp.610-614
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203714
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
前立腺疾患には炎症,肥大症,癌などがあるが,臨床上最も重要な疾患は肥大症と癌である.これら両者の鑑別は特に重要で,諸検査法を用いて診断される,検査法としては,直腸内触診,膀胱鏡検査,放射線学的検査,生化学的検査(血清酸ホスファターゼ,血清乳酸脱水素酵素,尿中ヒドロキシプロリンおよび血清シアル酸)および病理学的検査がある.ここでは病理形態学的検査法としての生検組織診と吸引生検細胞診について述べる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.