形態学的検査と技術 血液と病理
わだい
骨髄巨核球性白血病の診断基準
亀井 喜恵子
1
1日大板橋病院臨床検査部
pp.397
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203652
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骨髄巨核球性白血病は1931年にVon Borosによって第1報が報告されて以来,多くの症例が報告されてきた。にもかかわらず,一疾患名としての独立には疑問が呈されてきた.その大きな理由としては,骨髄巨核芽球についての有力な同定法が確立されていなかったことといわれる.1972年にBreton-Goriusにより画期的な血小板ペルオキシダーゼ検出方法が考案され,以来,次々と新しい同定法が考案・発表され,それらを利用することにより骨髄巨核球性白血病が独立した疾患としてここ数年来注目されている.
1985年秋,J. M. Bennettらにより骨髄巨核球性白血病(M7)の診断基準が発表されたので,その概略を簡単に紹介する.
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