学会印象記 第30回日本臨床病理学会記念総会
"総論"から"各論"の時代へ
田内 一民
1
1順天堂大学臨床病理学
pp.40
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202950
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石井暢総会長(昭和大学臨床病理学教授)による第30回日本臨床病理学会記念総会は,1983年10月8日から10日の3日間,東京・新宿の朝日生命ホールおよび京王プラザホテルを会場として開催された.本学会は昭和29年の第1回総会より数えて30年目の記念総会であると同時に,3日目の10月10日には極東ではじめての第12回世界臨床病理会議(WASP)〈10月10日〜14日,会長小酒井望博士,京王プラザ〉とのJoint Meetingが開催された.
一般演題総数は514題で,このうち212題はボスターセッションで発表された.特別講演は日野志郎博士による「雑誌・臨床病理の歩み」,総会長講演は「臨床病理と30年」,シンポジウムは2題で「酵素測定による病態解析-新しいアプローチ」「臨床病理の将来」,Joint Meetingではシンポジウム6題,特別講演は2題で一つはRIA創始者でノーベル賞受賞に輝くYalow博士の「臨床検査におけるRIA」,および英国の著明な血液学者Lewis博士の「血液学における標準化」ときわめて特徴的で内容豊富な講演,発表があり,その他に機器,試薬の展示が新宿NSビル地階を中心に行われた.
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