検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
共同凝集反応による細菌の迅速測定法
新谷 康夫
1
1塩野義製薬(株)検査薬品部
pp.977-981
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202893
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細菌同定検査は多くの場合,分離培養された菌を増殖させ,その菌の持つ性状(糖分解性,硫化水素産生,酵素活性など)から,菌種の同定が原則的に行われていますが,これらの従来法では菌種を同定するのに2日間以上かかり,臨床細菌学検査が治療より遅れるという欠点を持っていました.
近年これらの従来法に代わる方法として,菌体抗原とその特異抗体とによる抗原抗体反応を利用して,菌の培養をしないで菌種の同定,群別や型別する方法,いわゆる迅速法が開発され注目されてきました.
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