コーヒーブレイク
旅は道づれ
O. T.
pp.891
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202870
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旧盆の季節ともなると都心の人口は激減する.今年も朝の通勤電車が,あまりにも閑散としていることに気付き,旧盆の日が近づいたことを知らされた.家族連れや友人などのグループ旅行は傍から見ても実に楽しそうである.私は多くの場合,一人旅であるが,それが好きなわけでは決してない.このため,乗り物の中で過ごす時間は苦痛でさえある.雑誌に目をやれば眠くなるし,かといって,上品に眠るには車内での体位ではきわめて寝ごこちが悪い.眠いけれども眠れないので結局は疲れを残すのみである.
旅は道づれとはよくいったもので,隣人に話好きの人が来たりすると,会話が続き,疲れずに目的地まで到着できる.
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